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肩こりの話-4 前鋸筋

整体院-team-蒼web担当の岩下です。
いつもブログを読んでい頂きありがとうございます。
前回、菱形筋(りょうけいきん)を緩める為に筋膜の繋がりである前鋸筋(ぜんきょきん)をみていきましょう。という事をお伝えしました。

今日は前鋸筋の話をもう少し話していこうと思います。猫背の方は必ずと言っていいほど硬くなっている人が多いです。

前鋸筋は身体の側面、肋骨の
(第1肋骨~第9肋骨)中間辺りから肩甲骨の内側についている筋肉です。
下の図。

この前鋸筋自体が硬くなって神経痛や、動脈を圧迫するケースはかなり少ないのですが、
前鋸筋は動いて他の筋肉と協調したり、
肩甲骨をしっかり安定させて他の筋肉をサポートしたりする役割のある大切な筋肉なんです。

前鋸筋は、
肩甲骨を外側に出す動き、(肩甲骨外転)や
バンザイする動き(肩甲骨上方回旋)、
肩甲骨をしっかり安定させる役割があります。

前鋸筋が硬くなると、
手をあげにくくなったり、前鋸筋の周辺にある広背筋、小胸筋も硬くなってたりします。

肩甲骨外転する姿勢が続き、前鋸筋の動きが悪くなると外転する時に一緒に使う筋肉の仲間の小胸筋がフォローして頑張ります。
小胸筋を酷使すると、やはり猫背になり肩甲骨は外側に引っ張られます。頸椎はストレートになります。

逆の事も言えて頚椎がストレートになると猫背になります。

そのままの姿勢でいると、結果的にストレートネックに繋がってくるのです。

ストレートネックになると
斜角筋(しゃかくきん)も緊張し、首のこりに繋がるので、胸郭出口症候群を発症する事もあります。
下の図。斜角筋

胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)どんな症状?

つり革につかまる、物を干すなど、腕を持ち上げるような姿勢をとると、腕がしびれたり、だるくなったり、痛みを生じたりします。
症状が強くなると前腕から手の指にかけて、強い痛みを感じたり、握力が弱くなったり、細かい動作がしにくくなったりするような症状が出現します。

詳しい話は次の機会にお話しますね。
本日もブログを読んで頂きありがとうございました。