こんにちは!整体院-team-蒼です!
雨が降る日に、頭や首・肩などが痛くなる、気持ちが落ち込む、などの、体や心の不調があらわれることはありませんか?
それは天気の変化に影響されて起こる「天気痛」かもしれません。
◆天気痛ドクター・医学博士の佐藤純先生著書
『ビジネスパーソンのための低気圧不調に打ち勝つ12の習慣』より
一部抜粋。
気象の変化によって持病が悪化する「気象病」のうち、痛みや気分障害に関するものを「天気痛」と呼びます。「天気痛」の症状や出るタイミングは人それぞれです。例えば、片頭痛持ちの人であれば、頭痛やめまいの症状を引き起こしますし、肩こりになりやすい人は、肩こりの症状がひどくなります。
気持ちが落ち込む、めまいがするなどの、体や心の不調以外にも、古傷の痛み、関節リウマチや喘息、更年期障害が悪化するなど多岐にわたります。
「天気痛」の原因は"気圧"
誤解されることも多いのですが、天気痛は「低気圧だから」不調になるのではなく、「気圧の変化」によって症状が出やすくなります。
天気が崩れている時に、自分の体調がすぐれない理由は、気圧の変動にあります。
気圧は天気の移り変わりとともに変動しています。
耳の奥にある内耳の気圧センサーが、気圧の変化を感知する際に過剰反応します。
下の図。(内耳)
実際、天気痛の症状がある人は一般の人に比べて、3倍ぐらい内耳の感覚が敏感だというデータもあります。
敏感な体質の人は、気圧が変化すると、脳が疲れるほどの痛みが繰り返し出てきたり、めまいがしたり、さまざまな体調不良が起こったりします。
気圧が変化するたびに、脳に刺激がいくようになると、だんだん脳が過敏性を帯びてきます。
今までは痛くなかったものが痛いと感じるようになったり、気にならなかったものが気になるようになったりします。
これを、脳過敏症候群(のうかびんしょうこうぐん)ともいいます。
脳の過敏性により必要以上にストレスを感じると、脳は自律神経に指令を送り、交感神経が優位になります。
その結果、頭痛をはじめとするさまざまな症状を引き起こすわけです。
このように
内耳が急激な気圧の低下または上昇を感じると、
自律神経のバランスが乱れてしまいます。
交感神経が活発になりすぎると痛みの神経を刺激し、頭や古傷が痛くなります。
副交感神経が活発になりすぎると、倦怠感や気分の落ち込みを感じます。
「天気痛」が起こりやすい方は、内耳が敏感で、気圧の変化を感じ取りやすい状態です。
乗り物酔いをしやすい方などは要注意です。
酷い方だとエレベーターや飛行機に乗る際までも「天気痛」が現れる事があると聞きます。
乗り物で不調が起きやすい人は、乗る前に耳のマッサージをしたり、市販の酔い止め薬を服用したりして、気圧の変化に備えましょう。
「天気痛」を防ぐために効果的な方法としては、抗めまい薬や漢方薬の服用と、耳のマッサージが知られています。
耳のまわりの血行が悪くなると、内耳がむくんで過敏になり、天気痛を起こしやすくなります。
そのため、天気痛が起こりそうな時は、内耳の血行をよくすることが、効果的な予防法となります。
両耳を手でつまんで上下や横に引っ張ったり、つまんだまま回したりしましょう。
さらに、手のひらで耳全体を覆い、後ろ方向に円を描くようにゆっくりと回したりもしましょう。
耳と耳のまわりをもみほぐすことで血行がよくなり、内耳の状態の改善に効果があります。
マッサージは症状が出る前に行うのが効果的です。予防にもつながるので、朝・昼・晩1回ずつ、まずは2週間から1カ月程度続けてみてください。
天気痛の症状が現れている時は、無理をせずに体を休めることが基本です。
頭痛などのつらい痛みがある場合には、我慢せずに鎮痛剤を服用するようにしましょう。
体質的に天気痛になりやすい人は、気象のストレスに負けないよう自律神経を整えていくことが大切です。そのためには、日中はアクティブに、夜はリラックスして過ごすメリハリのある生活を心がけましょう。
天気痛対策としてもう1つ大切なのは、もともともっている病気や不調を治すこと。天気から受ける影響を減らすと不安要素が減り、もともとの不調も治療しやすくなります。
天気痛を自分の体を見直すきっかけに。生活も見直して、健康な心身を手に入れましょう。
本日もブログを読んで頂きありがとうございました。