CM母指関節症と診断された方の本当の原因とは

40代女性。CM母指関節症と診断され、痛みを我慢するしかなかったそうです。

先日膝の痛みで来院され、身体の悩みを色々聞いていると、
CM母指関節症と診断され、痛いときと痛くない時がありその日は痛くない日だったので原因を見つける事が出来ませんでした。
2回目の来院の時少し痛みがあるのとの事で痛みの状態を聞いてみました。

母指球(親指の付け根)の痛みと、人差し指が突っ張る感じがしていて、それが酷くなると、ペットボトルのキャップすら開けられない位だったそうです。

痛みの原因を探って行くと、人差し指と母指球の原因は別と分かりました。
人差し指の痛みは前腕伸筋群が原因でした。

この筋肉は手のひらを反らしっぱなしの時に硬くなってくる筋肉です。

パソコン仕事を長時間している方や、座った時にテーブルに肘をついて手のひらで顔を支えたりする動作をずっとしていると硬くなります。
「そんな動作していませんか?」と質問すると、初めは何だろう?と考えていましたが、終わる頃には思い当たる節があったようです。

この方の場合、身体の中で他に特別問題が無かったので解し方を教えて、私は触らず自分で解してもらい、
痛みが和らぐかチェックして、その痛みは自分で取れるようになりました。

母指球の痛みの原因は食いしばりが原因でした。
色々な痛みの原因になり、一番気付かれにくい原因でもあります。
そして最近この食いしばりが原因で肩・腕の痛み、腰痛を引き起こしている方が非常に多くいらっしゃいます。

食いしばりも自分で解せる部位なので、解し方を教えて自分で痛みを取ってもらいました。
自分で痛みを取れるようになったので、この方が同じ症状で来院する事は今後無いと思います。

膝の痛みも、歩き方をレクチャーしたらほぼ出来るようになったのでこれで卒業かもしれません。

案外ずっと治らないと思っていた痛みでも、原因さえ分かれば一度で解決してしまう場合もあるので一度私達に症状を見せて下さいね。